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ジブリ「千と千尋の神隠し」の「決して振り向いちゃいけないよトンネルを出るまではね」の理由とは? [日記]

昨日は、たまたま友達とジブリ作品の話をした。

「ジブリ作品で一番好きなものは?」に、

「千と千尋の神隠し」と答えた。

お気に入りを一つに絞るのは難しいのだけど、あの作品はとても奥が深いので大好きだ。
映画を見た後に、その独特の世界観の迷路にハマってしまった。

その結果、何カ月もの間、何度も幾つかのシーンや言葉を思い出しては、あれはどういう意味だったのだろうと考えてしまうことがよくあった。

映画の後半部分でにハクが千尋に言う。

「決して振り向いちゃいけないよトンネルを出るまではね。」


その友達と、どうしてハクは千尋にこのようなことを言ったのか…という話になった。



一体、何故なのか…?



その前に、「千と千尋の神隠し」の簡単なあらすじを書いておこう。


どこににでもいる普通の10歳の女の子、荻野千尋(おぎの ちひろ)は、両親の引っ越しの為に転校をすることとなった。

しかし、引っ越し先に向かう途中で道に迷い、奇妙なトンネルの中に入ってしまう。
そして、その向こうに、「不思議の街」が待っていたというお話。

その街は、様々な神様、妖怪やお化け達が集まる温泉街だった。
千尋は生きるために、湯屋を経営する湯婆婆のもとで働くことに。

そこで、ボイラー焚きの釜爺、同僚のリン、謎の美少年のハクと出会い、励まされる。

やがて、千尋は自分の与えられた環境の中を懸命に生きていくことで、自分の内に眠っていた力強い「生きる力」に気づいていく。

短く言うと、そういうストーリーだ。

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http://matome.naver.jp/odai/2134138234767250801

さて、何故、ハクは千尋に「振り向くな」と言ったのか?



一説には、『振り向くと、トンネル付近にあるダルマになってしまうから』という話がある。
しかし、本当にそういう設定でこの物語が作られているのかは、わからない。

実際、千尋は振り向こうとした。
だけど、その瞬間銭婆からもらった髪留めが光り、そのお蔭で踏みとどまって難を逃れた。


不思議な場所から逃げ出す時に、「振り向いてはならない」と念を押される物語は、よくあると思う。

いわゆる、「見るなのタブー」物語っていうやつ。

どれもが、「見てはいけない」というタブーが課せられたにも拘らず、それを見てしまったために悲しい結末になってしまうパターンを持つ。

ギリシャ神話でもあったし、聖書や日本人なら誰でも知っている日本神話や民話でもあった。

日本の神話では、イザナミを追って黄泉の国を訪れたイザナギが「見るな」と言われたのに、見てしまう。

自分の朽ち果てた姿を見られたイザナミは、怒り狂って離婚という結末となった。

「鶴の恩返し」という民話でも、「機織りをしている姿を見るな」と言われたのに、見てしまって、これも離別。


「見るなタブー」に限らず、人間って、「禁止」されるとやりたくなってしまうんだよね。

逆に、勉強や掃除など、「やらなきゃ」と思うと、やりたくなくなってしまう…WWW。

心理学的に言うと、こういう心理的欲求を「カリギュラ効果」というらしい。
何故に「カリギュラ」という名が付いているのか…?

心当たりはあるけれど書けるほどじゃないので、今日はこの辺で。

因みに、この映画には、トトロのまっくろくろすけが、「ススワタリ」という名前で特別出演していて笑える。

まっくろくろすけって可愛いよね。^^

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http://blog.goo.ne.jp/iishirase65955956/e/15a9e77138f29519ea285c5b14fd486f


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